寧日雑考 第70号 失われた30年 2021.09.09
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本日2021.09.09(木)の日経朝刊トップに驚愕のグラフが掲載されていた。

黒田日銀総裁のインタビュー記事に載っていたもので、
米国、ドイツ、フランス、日本の平均年収の伸びを表す折れ線グラフだ。
1990年を100として2020年まで書かれている。

日本の失われた30年がひと目で分かる悲しいグラフだ。
ぜひ見てほしい。

1990年を100とした2020年の名目平均年収は、
・米国   260
・ドイツ  200
・フランス 180
・日本   105
となっている。

もちろん各国の消費者物価も上昇しており、単純に給料が2倍になったとは
言えないだろう。

そこで消費者物価と名目賃金の関係を検索したところ、
内閣府のホームページに 賃金と物価・生産性の関係(国際比較) があった。
https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/1th/shiryo4-2.pdf

これを見て唖然とした。
米国、ドイツ、フランスは、物価指数よりも名目賃金の方が上回っている
のに対して、日本だけが符号がマイナスでしかも名目賃金の下落が大きい。

つまり、日本だけ実質的賃金が減って貧乏になっているのである。

まったくひどい話だ。
これは橋本内閣の消費税増税(3 → 5%)から始まった政策失敗である。

財政破綻だ、国債が暴落する、ハイパーインフレを招く、などと
マスコミ・大蔵省・御用経済学者に騙されて、緊縮財政・構造改革を
掲げる政権を選んだ愚かな国民が、自ら招いた失敗とも言える。

物価が下がり続けているのだからマスコミ関係者を始めとする
一部の高所得者は笑いが止まらないだろう。

第15号 潜在成長率2% に書いたとおり、
わずか2%の成長でも
 20年続けば、1.02の20乗で1.48
 30年続けば、1.02の30乗で1.81
になるという単純な話である。

第45号 MMT コペルニクス的転回 に書いたとおり、
国債残高・財政赤字など、現状ではまったく問題無い。

自分と自分の家族・子孫のためにも、
次の政権を選ぶときは、よくよく考えたほうが良い。

参考までに私個人は、高市早苗 氏の政策に強く共感する。
https://www.sanae.gr.jp/idea.html


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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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