寧日雑考 第93号 陰謀論? 情報弱者? 2023.10.07
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世の中は情報に溢れている。

大手マスコミの新聞・テレビ・ラジオを筆頭に、
X(旧ツイッター)、フェイスブック、インスタグラム、
YouTube、TokTok、LINE、ブログなどのソーシャルメディア。

Web上の無数のホームページ、Wikipedia、Q&Aサイト、
また、食べログや価格コムなどのレビュー・口コミサイト。

娯楽としての書籍、雑誌、映画、ドラマ、スポーツ中継。

これに日常生活や仕事上の会話・電話・郵便・電子メール、
そして自己啓発としての専門書やビジネス書が加わる。

文字・画像・音声・映像の洪水と言って良い。

これらの情報は玉石混淆だ。

単に事実を伝えるもの、ある一面だけを切り取って誤解を
生じさせるもの、ある特定の考え方に誘導し説得するもの。

また「炎上」や、更にフィッシングメールなど騙し目的の
嘘やデマがある。

最近では、生成AIを使った精巧な映像が作られており、
真偽を見分けるのが難しいという。

これら毎日大量に流れてくる情報の中で、私は何を、
どの程度見聞し、その内容を吟味・理解すれば良いのだろう。

これまでの経験から言えば、積極的に把握する情報は、
 (1)自分が興味を持っているもの
 (2)自分や家族の生活に関わるもの
 (3)仕事に関するもの
の3つに集約される。

個人によって、また状況によって優先順位は変わるだろうが、
この3つは、みな同じだと思う。

結局は自分が関心を持つ情報だけ「真面目」に判断して、
それに基づき行動を決めている。

考えてみれば当たり前のことだ。

世間に溢れる膨大な情報の真偽を正しく理解して、
社会のために滅私奉公する時間もゆとりも、私には無い。

個人に関わること、そして趣味や娯楽の情報は、個々人が
それぞれ自由に調べ、楽しめば良い。

希に世界人類の幸福平和を目指して懸命に活動している者も
居る。しかしそれは宗教、もしくは宗教を騙る集団だろう。

一方で、情報の中には真実を隠して流布されるものがある。

(1)1996年7月堺市のO157の大規模食中毒事件は、
カイワレ大根が原因と推定されたが、実際には別の食材
という説がある。(一番弱い業界が狙い撃ち)

(2)2001年9月米国ニューヨーク世界貿易センタービルの
ジェット旅客機による倒壊事件(9.11)は、
アルカイダによる同時多発テロとされているが、
真実ではないという説がある。(テロとの戦い世論形成)
雑考400 第363号 9.11(2)

(3)2020年1月に武漢で始まった新型コロナウイルス感染は
自然発生説と武漢ウイルス研究所起源説があり、現時点で、
米国では武漢ウイルス研究所起源説が有力らしい。
(日本での報道は皆無)

(4)武漢株の変異株であるオミクロン株は、30種類ある
スパイクタンパクが同時発生的に変異しており、
これが自然に起こる確率は0.2%である。つまり、
どこかの研究所がワクチン開発の過程で試験的に
変異させた株が漏れたという説がある。(故意に?)

これらは陰謀論だろうか。
単に、私が事実を知らない情報弱者なのだろうか。

私は情報弱者ではないと自認しているが、同時に、
情報偏向者、情報拒絶者、情報無視者とならないよう
常に自戒している。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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