雑考400 第93号 外部委託 1999.9.15
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第84号で悪徳産廃処理業者について、現在の日本では必要悪ではないか?と、私個人の
想像を書いた。フォーブス1997.9月号24頁に作家安部譲二氏のインタービュー記事があっ
た。『僕は1981年にやくざの足を洗ってかたぎになりました。−略−それからバブルがあ
り、そしていまや気づいてみると、総会屋や不良債権問題に揺れる経済界、そして汚職問
題などに揺れる官界、そしてこうした人たちと深い関係にある政界と、どうやら日本中が
「一億総やくざ」である様相です。断っておきますが、サングラスをかけたり、それらし
い服を着ているからやくざなのではありません。その心、そして行動がやくざなのです。
企業は、これまで自分にできないことは外部委託という形で、やくざを使ってきました。
例えばバブルのころは地上げにやくざを使ったようにです。そして、株主総会というイベ
ントには、イベントを無難に終わらせる下請けとして総会屋をうまく使ってきたのです。
地上げ屋や総会屋をうまく使う企業側の連中も、またやくざと言わねばなりません。略』
厳しい言葉であるが、その通りだと思う。企業イメージを壊すような、いわゆる汚い仕事
は、すべて外部委託という形で巧妙にカムフラージュしているところが多分にあるのでは
ないか?その企業の従業員はもとより、その企業の製品やサービスを使っている一般消費
者としての私も、広い意味で関わっている、と言う自覚を持たなくてはならないと思う。

※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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