寧日雑考 第36号 愛しのPC2 2018.01.14
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寧日雑考 第2号 愛しのPC で、古いWindows PCにLinuxを入れた経緯を書いた。
今回はその続き、Windows10とLinuxのデュアルブート環境構築である。

第2号では、古くて非力なPC(Atom クロック数1.60GHz メモリ1GB SSD16GB)の
Windows XPマシンにLubuntuをセットアップして快適になったと紹介した。
しかしマウスを使うGUI環境では、もっさり感は否めず、使い続けるうちに
不満が溜まってきた。そこで昨年までWindows10で使っていた古いレッツノート
(CORE2 クロック数2.53GHz メモリ4GB SSD256GB)に、Windows10とLinuxの
デュアルブートを設定することに挑戦した。

Linuxには、軽くて日本語が使いやすいという評判のLinuxBeanを選んだ。
詳細は省くが、今回もすべてwebで調べながら、必要なプログラムを無料で
ダウンロードし、無事に、そして拍子抜けするほどあっさりとセットアップ
できた。備忘のために手順を簡単に書いておく。

(1)Windows10でCドライブを圧縮し、空いたスペースを開放する。
(2)USBメモリでLinuxBeanの起動ディスクを作る。
(3)BIOSメニューでUSB CD/DVDドライブを優先度#1にする。
(4)上記(2)で作ったUSBメモリ起動ディスクを挿してPC起動し、
 「LinuxBeanをWindows10とは別にインストール」を実行する。

今回、初めてLinuxBeanを使ってみて、日本語入力が最初から標準に
なっていることに感動した。また環境設定メニューでcapsとctrlの
入れ替えも、boot時のos選択メニューのカスタマイズも驚くほど簡単だった。

Atom(1.60GHz)に比べてCORE2(2.53GHz)は、圧倒的に速く、極めて快適である。
Windowsオフィスで作ったパスワード付きexcelワークシートも、
パワーポイントも、LinuxBeanに付属のLibreOfficeで問題なく開く。
この文章は、LinuxBean・firefox・web版Evernoteという環境で書いている。
この第36号は、この環境からメールマガジン配送手配をする予定だ。

ほんの少しの間にPCの世界が大きく進化発展していることを実感した。
Microsoft社がWindows10を無償で提供したのも理解できる。PCを動かす
GUI(Graphical User Interface)技術など既に陳腐化しているのだろう。

Microsoft Office2016のExcelは最低最悪の表計算ソフトである。
重い上、下らないリボンなるもので画面は狭くなったと思ったら、
今度は無理やり消して操作性が一層悪くなってしまった。私の経験では
Excel2003が軽く、操作性がよくて、画面が広く使える最高傑作である。
今は会社の標準がExcel2016なので仕方なく使っている状況だ。
LibreOfficeは、Excel2003に近くて、とても使い勝手がよいと感じる。

大昔にビデオ規格戦争で、VHSがBetaを駆逐したのだが、ほんの数十年で
どちらも消えてしまった。
いずれ表計算ソフトでも画期的なものが出現し、丁度123がExcelで
駆逐されてしまったように、今のExcelも消えてしまうのかもしれない。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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