雑考400 第394号 経世済民2 2015.10.18
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私の畢生課題6つの内の一つ「人類は"経世済民"の叡智を持っているか?」が氷解した。
答えは"持っている"である。鍵は、やはり経済学にあった。糸口の1つは、中学校で習う
「三面等価の原則」。広辞苑第五版に「国民所得を生産・分配・支出の異なった側面から
算出した生産国民所得・分配国民所得・支出国民所得のそれぞれの大きさが等しいという
原則」とある。(生産=GDP)≡(分配=所得)≡(支出=消費&投資)だ。もう一つは100%円建て
の日本国債で債務不履行などあり得ない、という事実だ。支出に民間・政府の区別は無い
ので、財政支出を増やせばGDPと所得も増える。つまり財政支出を、インフレ目標の2%に
なるまで続ければよい理屈だ。(消費者物価上昇率は1994年以降平均でほぼ0%である。注)
この単純な論理に気付けなかった己の蒙昧に恥じ入る。借金は悪と思う日本人気質、家計
と国家を同一視する無知、最悪の要因は財務省とマスコミが煽る財政破綻の強迫観念だ。

注)消費者物価上昇率 5年ごとの平均伸び率
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je13/h05_hz010222.html
より抜粋
1990-94 1995-99 2000-04 2005-09 2010-12
 2.0%  0.4%  △0.5%  0.0% △0.3%
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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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