雑考400 第364号 ああすればこうなる 2008.8.31
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都市は悉く誰かの脳を経由されたモノで出来ている。設計者が居る人工物と言うことだ。
物体だけではない。概念、仕組、決まり事も同様だ。これを別の言葉で言うと、都市には
自然が無い、となる。約束事で成立している社会という意味では、田舎も含め現在の日本
全てが都市であろう。都市生活を表す言葉は「ああすればこうなる」である。但し都市に
も残された自然が二つだけある。ああしても、こうならないモノ、それは身体と子供だ。
身体は勝手に故障し修復も儘ならず、子供は言うことを聞かない。以上は全て養老孟司氏
の言動・著書・著述から私が勝手に諒解したものだ。都市に住むヒトが不機嫌になるのは
ああしてもこうならない時、であろう。釈迦は、約束が守れない可能性を零にする為に、
肯定の場合は沈黙を以て答えたという。凡人の私としては不愉快を覚えたら、第二の矢を
受けていないか?に加え「ああすればこうなる」の罠に嵌っていないか?と自問しよう。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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