雑考400 第362号 金は天下の… 2008.4.26
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最近、日常の些細な購入にもカード払いを利用している。カードのマイル蓄積が馬鹿にな
らないからだ。「金(money) は概念であり、共同幻想である」常々そう思っていたが現金
に触る機会が減り、その思いは一層強くなった。現実の行動は労働と消費。その対価とし
ての賃金乃至代金が、銀行口座の帳面上を出入りする。これは単に電子計算機内で情報が
書き換わること。正に社会が共同で維持している幻想だ。セカンドライフのリンデンドル
が換金される。仮想世界の金が本物に変わるなど理解出来ない、と言った人が居たが、何
のことはない、現実世界の金がそもそも幻想なのだ。偽札と本物が違う理由また仮想世界
の林檎が本物にならない理由を考えれば判る。幻想としての金を考える時、賃金に多少の
差こそあれワーキングプアが発生する状況はおかしい。自由競争市場は完璧ではない。そ
の補正が国家政府の役割であろう。格差の異常拡大は国民全体の不幸を大きくしている。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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