雑考400 第232号 無脳論 2000.9.17
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唯脳論に対して無脳論がある事を知った。哲学者 故 大森荘蔵氏の無脳仮説である。知人
の紹介で興味を持った哲学の本をいくつか読み、分かった事がある。それは「問題を共有
できれば、それで哲学の目的は殆ど達成される」という事だ。極端に言えば、答えなどど
うでもよい、という事になる。問題を共有するとは、その問題に共感する事、また自分の
問題として考える事だと思う。私の場合「人類が滅亡したら夕焼けも滅亡するのではない
か?」という問題が最初だった。恐らく大多数の人は、人類の存在に関係なく夕焼けはあ
るに決まっているではないか、と考え全く疑問を感じないだろう。しかし私にとっては、
今までの自分の考え方を根底から揺るがされた問題だった。問題を共有するとはそういう
事だと思う。さて無脳論である。今、共有できずに困っている。唯脳論に傾倒し過ぎてい
るためか。或いは縁が無かったのか。だがなんとか共有したい。暗中模索は続きそうだ。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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