雑考400 第209号 翁被り 2000.7.9
────────────────────────────────────────
屋根のペンキ塗り直しを依頼した職人さんから教えて貰った、タオルで作る帽子(翁被り
:おきなかぶり、と呼ぶそうである)を紹介する。帽子の大きさは頭に合わせて自由に調
整できる。また首の後ろの首筋を日焼けから守れる。風呂上がりに濡れた頭に被るのも良
い。正面から見ると大体こんなイメージになる。(正しくは台形の対角線を結ぶ線になる)


絵が使えないので言葉で説明する。一見、面倒に思えるかも知れないが、メモを書きなが
ら、実際のタオルでやってみると簡単である。会得すればきっと重宝すると確信する。

1)タオルを横に長く置く。4つの角を左上から時計回りにアイウエと名付ける。
2)辺アエ、イウの上から2/5くらいの所をそれぞれA、Bと名付ける。ABを折り目に
 して手前に折る。辺ABが新しい頂点となり、タオルABウエは横に細長くなる。
3)辺ABのAから1/3付近をMと名付ける。Mを右手の人差し指で押さえ、左手でAを
 つまんで、Mを支点にしながらAがちょうど辺エウの上に乗るように右斜め下に折る。
4)辺ABのBから1/3付近をNと名付ける。Nを左手の人差し指で押さえ、右手でBを
 つまんで、Nを支点にしながら3)と同じ要領で左斜め下に折る。ウとエが重なりタオル
 は五角形になる。
5)上記4)でできた五角形のタオルを、形を崩さないように裏返す。正しく折られていれば
 台形の下に、小さな三角形と大きな三角形がくっついたような形になっている。この三
 角形は、大小二つずつ全部で4つ重なっている。
6)台形の底辺(実は辺ウエの一部)を持ち上げ、4つの三角形を一度につかんで、台形の
 中に折り込んで完全な台形をつくる。この時、台形の中の少し奥の方に、最初の辺アイ
 の一部が見える。4つの三角形は、辺アイと辺ウエで挟まれるように折り込む。
7)できた台形を裏返すと、上のイメージ図に近い形になる。対角線が見える側が前(額側)
 になるよう、紙で折った兜をかぶる要領で頭にかぶる。

以上である。かぶってみれば判るが、思いの外、しっかりした帽子になっている。自分の
頭にしっくり合うように、2)〜4)の折る部分の長さを色々試すと良い。子供にもうける。

※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います
────────────────────────────────────────

黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
mail:monburu@nifty.ne.jp http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る  前のページに戻る