雑考400 第179号 私という意識2 2000.4.12
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春秋1999年10月号の永井 均 氏エッセイの続きから。『自分の考えを固めた後で、また別
の状況を考えていただきたい。システムは同じように作動するのだが、ただひとつの違い
は、地球上の私の脳と体が破壊されずにそのまま残ってしまった場合である<略>』これは
困った。前178号で火星の遠隔輸送機から出てきた人間が「当然、私は私(橋本)だ、と
思うだろう」と書いたばかりだ。私(橋本)の「私という意識」は地球の橋本(A)か、火星
の橋本(A’)か、どちらにあるのだろう?Aは無傷なのだから遠隔輸送機に入りスキャン
を受けただけの話で、当然Aが私(橋本)だろう。では火星のA’は誰だ?私(橋本)という
意識が一つで身体が二つになるのか?だが何も知らされずに遠隔輸送機に入ればAはA’
の存在を知らず、火星に出現したA’は、なぜ私は火星に居るのだ?と思うだろう。誰で
も持つであろう、私という意識。なぜ私が居るのか?にも通ずる。謎は深まるばかりだ。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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