雑考400 第170号 脳死 2000.3.20
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立花隆 著「脳死」1996.8.30 9版中公文庫を読んだ。原典は1986年10月出版だが全く古さ
を感じない。日本で脳死移植が実施され1年余り経過したが、その脳死判定基準5項目(1深
昏睡 2瞳孔散大 3脳幹反射なし 4平坦脳波 5自発呼吸の停止) が全て網羅されている。自
分が今まで脳死に関し無知だったことを知り、脳死は間違いなく人の死と確信した。また
脳死判定の危うさも判った。私は、夢なども含めた個人の意識内容を外から完全に知るこ
とは不可能=脳の死は確認できない、と思っていた。だが脳への血流が停止して脳細胞が
死ぬと、脳は自己融解を始めると言う。卑近な言葉では「脳がドロドロに融ける」だ。こ
の状態なら心臓の鼓動に関わらず人の死だろう。だが実際の脳死判定では脳の自己融解を
確認しない。脳死から程なく心臓死となるので、心臓移植の為にはこれを待てないのだと
思う。脳死判定が危ういと思う所以だ。そして勿論、脳死後の臓器提供は個人の意思だ。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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