雑考400 第46号 ドラえもんの最終回2 1999.6.18
────────────────────────────────────────
Sさんの書いた「〜僕が勝手に考えた〜ドラえもんの最終回(仮)」を読んだ。私は感動
した。また哲学的な示唆に富んだ作品でもある。テレビ・映画の「ドラえもん」とは全く
無関係であること、また藤子F不二雄先生作の最終回がちゃんとあること、を了解した上
で読んで欲しい。改行を含め、そのままの形で4回に分けて転載する。なお、この引用は
作者のSさんから、私(橋本)が直接に了承を得た上での転載である。従ってチェーン
メール等の悪用はもとより、無断転載は一切しないで欲しい。掲載されているホームペー
ジURLは、http://gamella.elcom.nitech.ac.jp/|~satoh/doc/ware/dora.htmlである。
********************************************************************************
●〜僕が勝手に考えた〜ドラえもんの最終回(仮) 2

動かないお兄ちゃんを見て、ドラミちゃんはすぐにお兄ちゃんの故障の原因がわか
りました。正確には、故障ではなく電池切れでした。そして電池を交換する、その
時、ドラミちゃんはその問題に気が付いたのです。

予備電源がない...。

のび太には、なんのことか分かりません。早く早くとせがむのび太にドラミちゃん
は静かにのび太に言いました。「のび太さん、お兄ちゃんとの思い出が消えちゃっ
てもいい?」当然、のび太は理解できません。なんと、旧式ネコ型ロボットの耳に
は電池交換時の予備電源が内蔵されており、電池交換時にデータを保持しておく役
割があったのです。そして、そうです、

ドラえもんには耳がない...。

のび太もやっと理解しました。そして、ドラえもんとの思い出が甦ってきました。
初めてドラえもんに会った日、数々の未来道具、過去へ行ったり、未来に行ったり、
恐竜を育てたり、海底で遊んだり、宇宙で戦争もしました。鏡の世界にも行きまし
た。どれも映画になりそうなくらいの思い出です。

ある決断を迫られます...。

ドラミちゃんは、いろいろ説明をしました。ややこしい規約でのび太は理解に苦し
みましたが、電池を交換することでドラえもん自身はのび太との思い出が消えてし
まうこと、今のままの状態ではデータは消えないこと、ドラえもんの設計者は、設
計者の意向で明かされていない(超重要極秘事項)ので連絡して助けてもらうこと
は不可能であるという、これはとっても不思議で特異な規約でありました。ただ修
理及び改造は自由であることもこの規約に記されていました。

のび太、人生最大の決断をします。

のび太はドラミちゃんにお礼を言います。そしてドラえもんは「このままでよい」
と一言、告げるのです。ドラミちゃんは後ろ髪ひかれる想いですが、何も言わずに
タイムマシンに乗り、22世紀へと帰っていきました。のび太、小学6年生の秋で
した。
                               −つづく−
********************************************************************************
※今回は400字をオーバーしましたが、原文そのままということで了承願います。
────────────────────────────────────────

橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755  mail:monburu@geocities.co.jp
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る 前のページに戻る