寧日雑考 第90号 君たちはまだ長いトンネルの中 2023.06.27
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大学時代の友人から、表題の映画

 「君たちはまだ長いトンネルの中」

を見たか? と連絡があった。

私が日頃、貨幣・円建国債・日本経済・財政を話題にし、その都度、
必ずセットで言いつのる、主流派経済学者・財務省・大手マスコミ批判を
聞かされている友人からの情報だった。

アマゾンビデオで簡単にオンラインレンタルできる、と言う。
早速見た。そして自分が知らなかったことを後悔した。

それは2022年に製作された映画で、私が独自に学んだ経済に関する事実が、
そのままドラマの中で展開されているではないか。

アマゾンビデオの紹介文の冒頭を転載する。


『元財務省の父の影響をうけていた高橋アサミ(加藤小夏)は、高校3年生にして、
政治に対し人一倍強いイデオロギーを持っていた。それゆえ、政治経済の授業でも、
疑問に思ったことを先生に問いかけ、論破するほど。やがて…』

以下は、私が理解した映画の内容だ。
・経済を学ぶ女子高校生が主人公の、消費税をテーマにした約90分の映画である。
・亡くなった主人公の父親は元財務省の役人だったが、上司と考え方が合わず、
 財務省を辞めた。
・主人公は経済について考えたことがなく、まったくの空っぽだったから、
 先入観に惑わされることなく、素直に事実を受け入れることができた。
・それは「日本は1200兆円を超える赤字国債で財政破綻する可能性がある」
 などという誤った先入観に邪魔されなかった、ということである。
・国債残高は借金ではなく、単に日本円を発行した結果に過ぎない。
 仕訳は  「 円預金/国債 」
・日銀はいわば日本国政府の子会社で、必要なだけ円を発行すれば良いのだから、
 財政破綻など起こるはずも無い。

ここからは、私が学んだことだ。
・誰かの支出は誰かの収入である。
現金は永遠に不滅である
政府が国債を発行し、その金で事業を行うことは、国民に金を渡すことである。
・税金は政府が、国民から金を奪うことである。
・財やサービスを生み出せる力、入手できる力、これが国力である。
・国力を維持することが大事である。
・国力の基礎は、安定した社会、雇用、優れた技術開発力である。
マスクインフレは、武漢発新型コロナのために急激なマスク需要が発生したが、
 日本国にマスクを生産する力、入手する力が無かったので発生した。

日本が失われた40年とならないために、
そして日本の子供たちの将来のために、
是非、一度見ることをお薦めする。

君たちはまだ長いトンネルの中


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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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