寧日雑考 第68号 驚嘆 MacBook Air 2021.07.14
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私のパソコン遍歴は、MS-DOSから始まったPC9800シリーズ以来32年間、
ガチガチのWindows派だが、先日、初めてMacBook Airを購入した。
ただし、オークションの中古品である。

現在のパソコンおよびOSは、大きく分けて4つある。
(1)Windows、(2)Mac、(3)Linux(リナックス)、(4)Chrome Book
の4つだ。(厳密にはハードとソフトの組み合わせなので単純ではない)

なおTronプロジェクトで著名なOS「超漢字」もある。私は購入したものの
残念ながら使いこなせなかった。

Linuxは古いWindows PCに何種類かのLinux OSをインストールして
遊び倒したし、Chrome Bookは新品のPCを購入していじり倒した。だから、
Windowsを含めた3つは特徴も使い勝手も知っており、使いこなす自信がある。

しかしPCと言えばWindowsとの双璧ともいえるMacに、私は一度も触って
いないことに気づいた。これはPC愛好家を自認する私の沽券に関わる。
しかしいきなり10万円超の大金は払えない。そこで中古のMacを入手した。

MacBook Air(Mid2013)という8年前発売のノートPCである。
少し古いが基本的性能は、CPU:Core i7の1.7Ghz、メモリ:8GB、
SSD:512GB なので、今でも遜色ない。
その証拠にOSは、現時点で最新の Big Sur だ。

少し前「スタバでiPadかMacで村上春樹を読む俺」という、
揶揄を込めた言葉が流行った。私も、格好だけは良いが中身は? と
斜に構えていた。

ところが初めてMacBook Airに触って、その操作性の良さに驚嘆した。
まず立ち上がりが早い。蓋を開けた途端にPCが動き出す。
iPad・iPhoneとまったく同じだ。WindowsのSleep状態からの復帰とは、
月とスッポン、提灯に釣り鐘、である。

そしてトラックパッド。これが秀逸だ。Windowsとは上下動きが逆なので
最初は戸惑ったが、画面に映った書類そのものを動かす、という感覚を
理解すれば、とても快適だ。つまりiPad・iPhoneと同じである。

Windowsの場合は画面に映った書類を、窓を通して見るために窓を動かす、
という感覚で発想が違うのだろう。まあどちらも慣れの問題とは思うが、
iPad・iPhoneに慣れているので、Macの動きの方がしっくりする。

Windowsではマウスが手放せずノートPCにも関わらずマウスを持ち歩くか、
又はPC据付けのスライドパットとクリックボタンに悪銭苦闘させられる。
一方、MacBook Airのトラックパッドの洗練された操作性には脱帽だ。

更にMacBook Airは薄いので、封筒のようなスリップオンケースに入る。
封筒から徐にMacBook Airを取り出し、蓋を開けてサクッと作業開始。
ちょうど故スティーブ・ジョブズ氏がプレゼンした時と同じだ。
これは格好いい。

いままでiPadで読んでいた電子書籍も、Macで読むようになった。
←→キーでのページめくりが楽で、メモもキーボードの方が手軽だ。

Mac購入以来、私が自宅でPCに触ってる時間の95%はMacBook Airに
なってしまった。5%は、どうしてもWindowsでしか動かないソフト、
ホームページ作成用「Adobe PageMill Ver3.0」を使うときだけである。
これがMacで動けば、プライベートではWindowsを使わなくても良い。

もっと早くにMacを知っておきたかったと、しみじみ思う。

MacBook Air、iPad、iPhoneはソフトウエアがほぼ同じで、
操作性も似ているところが多く、データ連携もスムーズだ。

ビジネスの世界では今、Windowsが圧倒的大多数だが、
常時、手元に置く携帯電話(iPhone)との連携・操作が融合している
Macの使い勝手は相当に良い。

マイクロソフトは携帯電話で失敗しており、いつかはWindowsとMacの
シェアが逆転しても良さそうだ。しかし、かつてのVHSとベータの
ビデオデッキ戦争のように、性能に関わらず先にマジョリティーを
取った側が勝利する、ということだろうか。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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