寧日雑考 第61号 資格定年 2020.12.03
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先月の末に満58歳になり、勤務する会社の人事部から連絡があった。

「貴殿は資格定年に到達したので次月の給与から減額します」とのこと。

これまで何度か説明があり、分かっては居るつもりでも暗然となる。
当たり前だが昨日と今日で主観的には何も変わっていない。

厳密に言えば、加齢に伴う肉体的衰弱は進んでいるだろうが、
一方で何かしら経験を積んでいる。だから、頑迷固陋化を回避し、
心身共に健康であれば、総合的な業務遂行能力は維持・向上している筈だ。

とは言え、会社側にも都合はある。従業員の新陳代謝を図りながら、
長期安定経営を目指すならば、年齢を基準にした賃金体系もやむを得ない
だろう。その処遇に納得できなければ、従業員が転職すれば良いのだ。
職業選択の自由は保障されている。

給料減額で気が楽になり、怖い物がさらに減った今、
この言葉を常に脳裏に浮かべて日々を過ごそう。

 実るほど頭を垂れる稲穂かな

まだまだ人生は長い。そして給与所得は大切な収入源である。
 

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
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