雑考400 第387号 少年老イ易ク 2014.10.26
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「少年老イ易ク学成リ難シ、一寸ノ光陰軽ンズベカラズ」言わずと知れた人口に膾炙する
漢詩だ。広辞苑第五版には「一説に、朱子の作とされる偶成詩の句。月日がたつのは早く
自分はまだ若いと思っていてもすぐに老人になってしまう。それに反し学問の研究はなか
なか成しとげ難い。だから、寸刻を惜しんで勉強しなければならない」とある。私は少年
ではないし、学問を究めるつもりも無く、生物の責務と擅断する子々孫々以外に、自分が
この世に生きた証を残したいとも思わない。只、惰眠を貪りつつも一方で、知りたい事物
読みたい書物、鑑賞したい音楽・銀幕、行きたい場所は多々ある。私事だが来月満52歳で
人生は遊ぶためにあるが、残り時間では堪能し尽くせないことに今更ながら思い至った。
天才スティーブ・ジョブズ氏は33年間、毎朝鏡の前で「もし、今日が人生最後の日なら、
今日しようとしていることをやりたいか?」と自問したという。畏多いが相似形である。

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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