雑考400 第374号 33人 2010.10.31
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2010/10/13チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故により地下約700mで生き埋めとなった33人が
全員、無事救出された。2010/8/5の事故発生以来69日ぶりという。全員の生存が確認され
た8/22までの17日間、地上とは完全に隔離されていた。絶望的な状況の中で33人は僅かな
食料を分け合い生き抜いた。華々しい救出劇の陰には、33人同士や関係者の確執・葛藤が
あったろう。それでも奇跡に違いない。幸運以外の人為的要素としてリーダーシップによ
る統制(パニックの抑制、役割分担、食料の適宜分配、希望の維持)が大きいと推測する。
さて 地下の33人と地上(宇宙船地球号)の約67億人(*)は、本質的に同じ状況下にいる。33
人は地上から物資の補給を受ける。67億人は太陽エネルギーによる植物の光合成で食料を
自給する。違いは、規模と救出の日を知っていたことか。ワーキングプア等の格差社会や
極端な富の偏在を解決できる制度は発明されるか。人類は叡智を持っていると信じたい。

(*)総務省 世界の統計から 2007年時点 66億7080万人
  http://www.stat.go.jp/data/sekai/02.htm#h2-05

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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