雑考400 第360号 言語力 2007.8.21
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久々に「日本語練習帳」大野晋 著 岩波新書を再読した。第65号でも少し書いたが母国語
として熟知している筈の日本語の、奥深さ、面白さを再認識した。 128頁から抜粋する。
『四〇〇字、または二〇〇字にまとめることを繰り返すと、一字詰めるためには、「しか
し」を「だが」に変えるとか、「 … なければならない」を「 … べきだ」に変えるとか
いう工夫が必要になってくる。その反復練習によって、文章には、けっこう贅肉があるこ
と、姿勢を引きしめて書くと意外に簡潔的確にいえること、書き手が言い換えのさまざま
の型を心得ることの必要性が分かるようになるでしょう』手前味噌だが、自分の経験から
も正にその通りだ。2007.8.17 読売朝刊に中央教育審議会が基本方針を「ゆとり教育」か
ら「確かな学力の向上」に転換した上で、自分の考えを文章や言葉で表現する「言語力」
を全教科で育成してゆく方針を固めた、とある。 言葉≒思考 の事例がまた一つ増えた。
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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com http://www.geocities.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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