雑考400 第285号 図と地2 2001.3.20
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問題 次の図形は何だろうか?

回答 ■をスペース(空白文字)に、スペースを■に、置き換えると

となる。テキスト表現なのでやや難があるが、「図」と「地」の効果は出ていると思う。
心理学などの認識について書かれた本によれば、私たちはモノを見るとき、その対象を無
意識のうちに、「図」と「地」に分けて捉えるらしい。「図」はその対象の中の意味のあ
る部分、「地」は背景と考えられる。上の例では本来「図」であるTHEの部分をわざと
「地」と捉えられやすいように表現している。図と地を反転させた時、どちらも意味があ
るものを多義図形というそうだ。ルビンの壺(壺と向き合った二人の横顔)や老婆と若い婦
人(老婆の目が若い婦人の耳、老婆の鼻が若い婦人のあご)などは有名だろう。二通りの見
方ができる図形は、企業のロゴなどで良く使われていると思う。 カミソリの貝印(切れ味
のイメージとKAI)、東洋水産(カモメとTS)、伊藤ハム(星とitoのi)、長野五輪のシンボル
マーク(競技イメージの集合で花)、1998年バーミンガムサミット(g8と98)等、秀逸なもの
が多い。一つの表現に複数の意味を持たせる事でイメージを膨らませる効果があるのだろ
う。私も並んだ2つの山(黒姫&(妙高or飯綱))をイメージしたMをマークに使っている。

−参考−
貝印 http://www.kai-group.com/
東洋水産 http://www.maruchan.co.jp/toyo/gaiyou_f.htm
伊藤ハム http://www.itoham.co.jp/
長野オリンピック
http://www.nagano.olympic.org/e/gallery/virtual/ceremonies/nagano_intro_e.html
1998バーミンガムサミット
http://www.g8kyushu-okinawa.go.jp/j/past_summit/24/index.html

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※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います。

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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
mail:monburu@nifty.ne.jp http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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