雑考400 第224号 新・会社人間 2000.8.20 ──────────────────────────────────────── 2000.6.26川崎市で聴いた養老孟司 氏の講演に影響を受け、”唯脳論”や脳化社会につい て考えた中から『新・会社人間』の雑考。現代社会に生きるヒトは都市に生活している。 毎日決まった時間に通勤・通学し、計画通りに仕事や勉強をこなす。来月の予定は元より 来年の予定も決まっている。これはすべて誰かの頭の中(=脳)に設計図があり、その設計 図に従って生活しているという事だ。この意味では、緑豊かな黒姫高原に住む私も都市に 生活している。つまり現代社会に生きるヒトは脳の設計図の中で生活している事になる。 これを養老氏は「脳化社会」と言い、様々な社会現象を脳の観点から述べる立場を「唯脳 論」と呼ぶのだろう。さて設計図があれば予測可能となる。不測の事態を回避し、計画・ 予算通りに事業活動を行うのが会社であり、脳化社会の典型的事例だと思う。つまり、現 代社会=脳化社会≒会社 → 脳化社会に適応した人間≒新・会社人間 と言えるだろう。 ──────────────────────────────────────── |
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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