雑考400 第213号 世の中は・・ 2000.7.20
────────────────────────────────────────
黒姫高原のある信濃町は、俳人 小林一茶の出身地でもある。「一茶の里 柏原」として観
光案内には欠かせない。「やせがえる 負けるな一茶 これにあり」などは人口に膾炙し
ていると思う。私は俳句も一茶も詳しくは無いが、面白いと思った一茶の句を紹介する。
 ○これがまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺
 ○ぽっくりと 死ぬが上手な 仏哉
 ○ともかくも あなた任せの としの暮
 ○目出度さも ちう位也 おらが春
 ○世の中は 地獄の上の 花見哉
 ○浅ましや 熟柿をしゃぶる 体たらく
 ○うまそうな 雪がふうわり ふわりかな
 ○信濃路や そばの白さも ぞっとする
 ○世の中は 鳴く虫にさえ 上手下手
一見、諦観のようにも見える。が、飾りの無い日常生活等身大の俳句だと、私は感じる。
────────────────────────────────────────
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
mail:monburu@nifty.ne.jp http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る  前のページに戻る