雑考400 第178号 私という意識 2000.4.9
────────────────────────────────────────
私という意識は不思議だ。なぜ私が居るのか?にも通ずる。この不思議さを実感する為に
春秋1999年10月号の永井 均 氏の巻頭エッセイ「火星に行った私は私か」から抜粋する。
『まず、次の状況を考えていただきたい。私は火星への遠隔輸送機の中にいる。スキャナ
ーが私のすべての細胞の正確な状態を記録し、地球上の私の脳と身体を壊した後、その情
報を火星に発信する。このメッセージが火星のレプリケーターに届くと、火星上の物質か
ら私のものと寸分違わない脳と身体が作り出されるのである。このシステムが完璧に作動
し、地球上で暮らしてきた私と性質的に同一で心理的に継続した人物が火星上に作られた
とき、その人物は必然的に私であろうか。<略>』私(橋本)が地球の遠隔輸送機に入った。
気付くと自分は今、火星に居る。主観的経過時間は零。地球で遠隔輸送機に入ったことも
勿論覚えている。当然、私は私(橋本)だ、と思うだろう。では次の状況ではどうか?続く
────────────────────────────────────────
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る  前のページに戻る