雑考400 第146号 ら抜き言葉 2000.1.15
────────────────────────────────────────
最近、言葉が乱れている、とよく聞く。尤もここで言う「最近」は今に限らないらしい。
古代文字を解読したら、最近の若い者は云々と書いてあった、と同じか。食べられる→食
べれる、などの「ら抜き言葉」も言葉の乱れの一つだ。ら抜き言葉が気になるか?のアン
ケート調査結果が頻繁にマスコミに出る。お陰で以前より敏感になり抵抗を感じる。2000
1.10読売朝刊に 菊池康人 東大助教授(言語学)の興味深い記事を見つけた。『<略>「ら抜
き言葉」は、私も個人的には抵抗があるが、言語学的に分析すれば、起こるべくして起こ
る現象である。つまり、五段動詞での「飲まれる(受け身)・飲める(可能)」の使い分けに
合わせて、一段動詞でも「食べられる(受け身)・食べれる(可能)」とする使い分けが生じ
たもので、実は乱れではなく、自然な言語変化なのである。上の世代ほど抵抗が強いのは
当然であるが、やがては定着していくはずである』成程。私=旧世代 の証明でもあるか?
────────────────────────────────────────
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る  前のページに戻る