雑考400 第140号 ハローワーク 1999.12.30
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ある中小企業の若手経営者の話を伺う機会があり、大変ショッキングな話を聞いた。彼に
よれば「ハローワークから紹介される人物で使える(企業として欲しい)人物は皆無だ。
ごく少数の例外はあるが、自分の事例ではこの結論にせざるを得ない。要するに”リスト
ラされた人間は要らない人間”ということが、別の会社でも証明されるだけの事だ。ごく
少数の例外は会社倒産による失業者だが、そういう人は積極的に自分を売り込みに来る。
また、大企業を失業した人間は、中小企業では使えない。給料の面は妥協して貰えるが、
福利厚生や就業規則の条件が全く折り合わないからだ。」と言う。この経営者の事例だけ
なのか、それとも一般的な話なのかは不明だ。失業の原因はリストラ以外にもあるだろう
し、企業として欲しい人物は他の企業に行っているかも知れない。だが説得力を感じる。
日本の経済構造(大企業の企業内失業者、大企業と下請け企業)が見える事例だと思う。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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