雑考400 第135号 賃下げ春闘 1999.12.19
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99.12.9読売朝刊に日経連の春闘方針についての記事があった。『来春闘での経営側の指
針となる「労働問題研究委員会報告」の原案をまとめた。景気が低迷を続ける中で、従来
のベアゼロ方針から一歩踏み込んで、「現行の賃金水準を全体的に引き下げなければなら
ない事態が出てくることを、労使は客観的に認識しなければならない」と、賃下げの必要
性を初めて明記しているのが特徴だ。』又99.12.6には『NTTベア廃止』の記事もあった。
いよいよ「賃下げ春闘」が現実のものになりつつあると感じる。私は製造メーカーの給与
所得者であるが、原価に占める人件費割合の高さを痛感している。国際的価格競争に勝た
なければ、企業収益の安定成長どころか倒産の危機に瀕する。従来の一律平等賃上げ主義
は必然的に終わらざるを得ない。そして「残った利益の分配方法」が議論になると思う。
分配の基準は年齢や学歴ではなく、能率や成果が平等だろう。貧富の差の拡大が始まる。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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