雑考400 第134号 人生の目的 1999.12.19
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99.12.14読売朝刊からの抜粋「<最初に身も蓋もないようなことをいってしまえば、人間
の生活には、目的なんかないのです。人間は動物の一種ですから、食って、寝て、性交し
て寿命がくれば死ぬだけの話です>澁澤龍彦著『快楽主義の哲学』文春文庫より引いた。
−略−最近出た五木寛之『人生の目的』幻冬舎にも、実は似た一節がある。<人生には目
的はあるのか。私は、ないと思う。何十年も考えつづけてきた末に、そう思うようになっ
た>。しかし、<やはり人生に目的をもちたい、と思うのが自然な人間の心のはたらきだ
ろう>と続けて、最後は<人生の目的の第一歩は、生きること、である>と喝破している」
私も二十歳前後に人生の目的について考えた。その結論は五木氏と全く同じだった。人生
の目的について考えたことのある人は多いと思うが、みな似たような結論になっているの
ではないか。「鬼平」の池波正太郎氏、「共同幻想」の岸田秀氏も同じ事を言っている。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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