雑考400 第124号 オリジナルの限界 1999.11.23 ──────────────────────────────────────── 1999.9.16読売朝刊に 『文部省は15日までに、大学入試センター試験や国公私立の二次試 験などで、過去に出題された問題やそれに類似した問題を出題することを容認する方針を 固めた−略−』の記事があった。いわゆる「過去問」容認の理由として1)受験者が入試で 過去問に出合うのはそれだけ勉強している証拠、2)問題作成者の負担を軽減する必要性、 3)新しい問題は種切れになりつつある―が上げられていた。やはり限定された枠の中でオ リジナルな問題を作り続けることは事実上不可能ということか。もし莫大な労力・時間を かければ、又は天才が出現すれば可能なのだろうか?将棋の神様同士が将棋をすれば結果 は先手必勝、後手必勝、千日手(勝負つかず)になるだろうが人間の能力は未だ達していな い。そこでオリジナルな戦法があるのだろう。枠(ルール)が明快な将棋ですら未解決。入 試問題作成も同様ではないか。過去問容認の理由第一は現実問題としての2)だと感じる。 ──────────────────────────────────────── |
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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