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雑考４００ 第１２１号 商工ローン 1999.11.14
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第106号で平成10年度法人所得番付を書いた。上位50社中42位に日栄(所得553億円)があっ
た。業種は金融業で前年度は50位のランク外。因みに43位はイトーヨーカ堂(542億円)。
スーパー最大手よりも所得が上である。聞いたことのない会社だと思っていたが最近、商
工ファンドという会社と共によく見聞する。悪質な取り立て問題で社長が国会での参考人
招致を受けた。悪質な業者である可能性を承知で言えば、ここにも必要悪(第84号)、外部
委託(第93号)という構図を感じる。99.11.10読売朝刊から抜粋する。『商工ローンを利用
したことのある広告代理店経営者がいう。「資金繰りに困っている時は、とにかく目先の
金が大事。近日中に幾らかき集められるか、に尽きる。だから、金利なんか気にしていら
れない」−略−その商工ローンを資金面で支えたのは、皮肉にも、中小、零細企業には貸
し渋りをした銀行だった。多額の融資をしてきたため、金融監督庁から調査されているが
言い分はある。2社に計286億円を貸し出している第一勧業銀行の幹部は「公的資金の注入
を受けている以上、健全な借り手に融資し、効率よく業績を上げて返済する必要に迫られ
る。中小、零細企業より業績の良い商工ローンへの貸し出しが増えたのは当然」という』
大手商工ローン社長達の開き直りとも取れる自信に満ちた国会弁明もむべなるかな、だ。
※今回は４００字をオーバーしましたが、了承願います。
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