雑考400 第115号 黒姫の秋 1999.11.3 ──────────────────────────────────────── 黒姫高原の秋は早い。季節の変わり目をはっきり感じる。この一週間で紅葉が急に深まっ た。緑一面だった黒姫山もすそ野も、茶色と緑のまだら模様になった。このあたりの紅葉 は黄色と茶色が中心だ。赤は殆ど見当たらない。もみじは、普通赤く紅葉すると思うのだ が、家の前のもみじは、なぜか黄色に近い橙色だ。毎年見ているが赤くなったことは一度 もない。鬱蒼とした森も、枝の葉が落ちて柔らかい陽射しが差し込み、明るい感じの林に 変わる。今は広葉樹の落葉だ。落ち葉がたくさん散らばった道を車で走り抜けながらバッ クミラーを見ると、落ち葉がくるくると舞い上がる。以前バットマンという映画で、主人 公の運転する車が、落ち葉を巻き上げながら走るシーンを見たが全く同じだ。もう少しで 落葉松の落葉が始まる。落葉松は葉が小さく、雪が降るように落葉する。道に降り積もっ た落葉松の落葉は絨毯のように見える。実際、歩くと絨毯のようにふかふかで心地良い。 ──────────────────────────────────────── |
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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