雑考400 第111号 大学生の学力 1999.10.23 ──────────────────────────────────────── 99.5.30読売朝刊の社説に大学生の学力低下について書かれている。抜粋すると『英語が 読めないのはもちろん、日本語テキストも十分読めないため音読させて指導している大学 もあるという。「もはや大学教育とは呼べない」などと自嘲気味に語る関係者も多い』と ある。学力低下問題の視点は2つで、1つは「全入時代」の到来とこれに伴う学生の多様 化。つまり基礎学力が無くとも、希望すれば誰でも大学に入れること。もう一つはいわゆ る優秀な学生が集まる大学での学力低下。『こうした大学で言う「学力低下」の実態は先 述のケースとは趣が異なる。入試センターの調査では「問題の解き方は知っていても概念 理解に欠ける「自主的に考え、表現する能力が身についていない」』とある。つまり受験 技術だけの学生だ。社説は常套句「教育改革」で結んでいるが、暴言を承知で言えば「大 学の数を減らす」が正解ではないか。個人の能力は千差万別だ。大学に拘る必要は無い。 ──────────────────────────────────────── |
黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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