雑考400 第83号 隻眼視 1999.8.28
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パーサ・ゴーズ、ダイパンカー・ホーム共著「パズル・身近な不思議」笠耐 訳1996.4.20
ブルーバックス77頁に興味深い記述を見つけたので紹介する。目標に狙いをつけるとき、
片目の方が楽なのはなぜか?という問いに対する答えの続きである。『少し本題からそれ
るが、別の興味深いこととして、絵画や写真は片目で見た方がよく見えるということがあ
る。この効果は、筒を通してみれば、よりはっきりする。理由は簡単である。適当な距離
をおいて絵画を両方の目で見るときは、その絵の表面が平面であることを認識する。しか
し、その絵画を片目で見るならば、私たちの心は、自由に、絵画のなか光と影によってつ
くられた暗示を受け入れるようになる。そこで、しばらく片目で絵に見入ったあとでは、
その三次元的な特徴を知覚しはじめるのである。』両眼視による立体知覚を押さえ込むこ
とで、逆に想像による立体感覚を引き出すということか。なるほど、発想の転換である。
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黒姫高原 橋本 好次(はしもと よしつぐ)http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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