雑考400 第77号 社畜 1999.8.7 ──────────────────────────────────────── 評論家 佐高 信氏の造語に「社畜」なるやや過激な言葉がある。サラリーマンが会社の家 畜化しているという意味で、大手企業等において社員が人格まで支配される構造を指す。 フォーブス1994.7月号24頁に佐高氏のコラムがあった。『パリで、日本のある商社マンが 夜遅くまで働いている日本人について、フランス人から次のような指摘を受けた。「我々 は市民として三つの義務をバランスさせながら生活している。一つ目は家庭に対する義務 二つ目は仕事に対する義務、三つ目は地域コミュニティに対する義務だ。だが、あの人た ちは仕事というたった一つの義務だけに生きて、家庭と地域に対する義務を捨てている。 フランスでそれを捨てていいのは軍人か囚人だ。あの人たちはどうやら囚人ではないよう だから、おそらく軍人なのだろう。」』今、正に社畜の気分である。が、連日の残業も生 活の糧で、一概に否定できないのが情けない。但し 社畜=愚か者 の自覚は肝に銘ずる。 ──────────────────────────────────────── |
橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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