雑考400 第75号 夏の黒姫 1999.7.27
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黒姫高原にも漸く夏が来た。私にとって、夏は、春の芽吹きの次に好きな季節だ。黒姫高
原は避暑地である。それでも日中の日向は確かに暑い。だが木陰の涼しさ、空気のさわや
かさは素晴らしい。クーラーなど勿論無用。扇風機は押入の奥に片づけたまま。鳥が囀り
ヒグラシが鳴く。夜は虫の声がうるさいほどだ。希にホタルも飛ぶ。少し離れているが、
黒姫駅近くの田圃では、この時期、好きなだけホタルを見ることができる。この短い夏を
満喫するために長い冬の辛さに耐えている、と私は思っている。冬は2メートル近い積雪
があり、そして寒い。黒姫に住んで8年になるが、未だに夏の、この暑さの中では、冬の
寒さを想像できない。実に不思議だ。晩のひんやりした新鮮な空気は格別だ。晴れた夜空
では、白鳥座が天の川の中で優雅に翼を広げる。輝く夏の大三角形。夜空の宝石アルビレ
オの美しさ。今日は野尻湖の花火らしい。懐かしい響きが届く。夏の黒姫は、最高です。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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