雑考400 第73号 入試英語の2 1999.7.21 ──────────────────────────────────────── フォーブス1997年11月号38頁にニューヨーク大学・ハーバード大学兼任教授佐藤隆三氏の 入試英語についての興味深いコラムを見つけた。抜粋する『第二の、そしてもっと重要な ポイントは、表現手段としての英語力があるかどうかを騒ぎ立てる前に、表現すべき内容 を持っているか否かが現実にはより問われているという点である。海外でときおり見かけ るのは、語学力はあっても、肝心の内容のない日本人である。反対に、人間としてりっぱ で功成り名を遂げた人には、語学力などなくともにじみ出る知力があり、たとえ自己流英 語でもその内容は聞く者を圧倒する。こうした人が語り出すと、通訳の姿など消えてしま う。日本の教育が、果たして自分の力で考える能力を培っているかどうか。この部分こそ 深刻に反省されてしかるべきだ。−略−伝達手段の語学を気にする前に、伝えるに足る内 容を身につけることが先決であろう』英語力≠酸っぱい葡萄、の自戒を持って聴きたい。 ──────────────────────────────────────── |
橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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