雑考400 第71号 ドレイクの式 1999.7.18
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ドレイクの式を大島泰郎 著「宇宙生物学とET探査」94.1.15朝日新聞社文庫を読んで知っ
た。1961年に米国の代表的「くじら人」ドレイク教授がグリーンバーグで行われた初のセ
チ(CETI Communication with Extra-Terrestrial Intelligence地球外の文明との接触)に
関する席上で提言したそうだ。オズマ計画で最初に地球外文明を探す時に選んだ星の一つ
がくじら座のタウ星で、くじら座はCetiと呼ばれることからET探しに関心のある科学者は
自らを「くじら人」と称すると言う。ドレイクの式は宇宙に技術文明がいくつ有るか算定
する。かなり大雑把な計算式だと思うが面白いと感じた。N(この銀河系内に現存する文
明社会の数)=(1)1年当りこの銀河系内に生まれる星の数×(2)星のうち太陽に似た星の
割合×(3)太陽型の1つの星当り付随する地球型惑星の数×(4)地球型惑星上に生物の生れ
る割合×(5)原始生物から技術文明を築く知的生命の生れる割合×(6)技術文明社会の寿命
で(1)から(6)項の乗算だ。仮に5項までを(1)=10 (2)=0.1 (3)=1 (4)=1 (5)=0.01 で計算
すると、N=0.01×(6)技術文明社会の寿命 だ。この銀河では地球だけならば、N=1だ
から変形して (6)技術文明社会の寿命=N÷0.01=100 即ち技術文明の寿命は、100年と
計算される。1961年を技術文明の始まりとすれば 1999-1961=38 100-38=62 つまり、地球
技術文明の余命は62年となる。この数字を悲観的と見るかどうか?これまでの技術進歩の
スピードと環境汚染・地球温暖化などを考えれば62年後の地球はどうか。不安もある。

※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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