雑考400 第63号 校長講話2 1999.6.21
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一昨日は豚児の通う小学校の父親参観日だった。2時間目に父兄対象の校長講話があり、
私も聴講した。校長は50代半ばである。講話の内容に共感を覚えた。箇条書きメモを
2回に分けて掲載する。但し内容の是非については、従来通り、各自で判断して欲しい。
○少子化で、子供は非常に大事に育てられている。親に何でも言うことを聞いて貰える。
○余りに大事にする結果、何でも親が手を出してしまい、失敗しない子供、失敗を恐れ
る子供、ができる。その子供は、ささいな事で、切れる。
○10人の子供が10個のボールで遊んでいる。一見、元気で何も問題が無いように見
える。ともするとそのまま見逃してしまう。だが、そこには「人間関係」が全くない。
○ボールが1個なら、自然にチームができ、ルールができ、人間関係ができる。
○10年前はPTAでもだいぶ議論したテレビゲームが、今は話題にならなくなった。
テレビゲームには、人間関係がない。
○人生は、失敗や悲しい事が多いと思う。楽しさだけの人生は、人生ではない。
○中学校では、理科室などの特別教室は許可制である。自由に使えるようにしておくと
そこが、いじめ・タバコ・恐喝の温床に「必ずなる」。
○中学校では、空き時間の先生は、トイレ・特別教室等の巡回をするのが日課である。
○友達の家への外泊は楽しいだろうと思う。だが、たまり場になると、喫煙・飲酒・
不純異性交遊の場に「必ずなる」。
○「豊かさを制限する」発想、限度・節度を持つ発想、が必要だと思う。
○兄弟に同じものを2つ買い与えるより、1つを二人で交代して使わせる方が良い場合
もあるかも知れない。
○近所の人に挨拶をする。この基本的な躾が大事である。
○親が子供を育てるのは本能ではない。「学習」である。
○かつての子供たちは、外から、こうすべきであると、躾されたが、今はそれがない。
これからは、親が学びながら子育てをしなければならない。
○何かあったら、相談でも何でも、私(校長)へ電話をガンガンかけて下さい。
全力でぶつかります。
※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います。
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