雑考400 第62号 校長講話1 1999.6.21
────────────────────────────────────────
一昨日は豚児の通う小学校の父親参観日だった。2時間目に父兄対象の校長講話があり、
私も聴講した。校長は50代半ばである。講話の内容に共感を覚えた。箇条書きメモを
2回に分けて掲載する。但し内容の是非については、従来通り、各自で判断して欲しい。
○少子化の問題は深刻だと思う。女性が一生に生む子供の人数(合計特殊出生率)が
1.5人となった時、イチゴショックと言って騒いだが、今は1.3人台である。
○私の30数年の教師生活から見ても、ここ10年で大変な状況となったと感じる。
ナイフによる殺人、教師殺しや親殺し、また学級崩壊なども少子化が関係すると思う。
○自己主張の強い、わがままで、他人を思いやれない人間が、「大量に」学校に入ってき
ている。ある講演会では、このような子供達を「人間の出来損ない」と呼んでいた。
○いわばその「人間の出来損ない」が大量に学校に入ってくることで、学校の教育指導力
が失われつつある。
○最も小さな社会の単位は、子供ができる前の夫婦と考えられる。この時の人間関係は、
一直線の関係のみ、つまり「夫←→妻」の人間関係である。
○そこに子供が生まれると、父・母・子の三角形ができる。
これで「父←→母」「父←→子」「母←→子」の人間関係ができる。この他に、父母の
関係に対する子供の関係ができる。即ち「(父←→母)←→子」だ。同様に、
「(父←→子)←→母」「(母←→子)←→父」の関係ができる。これに兄弟、祖父母
が加わると、関係は更に複雑になる。
○昔はこれが普通の姿であった。この中で、思いやり、我慢など、人間としての基本的
な事を自然に学んだと思う。
※今回は400字をオーバーしましたが、了承願います。
──────────────────────────────────────── |