雑考400 第51号 順法闘争 1999.5.16
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労働争議の戦術に順法闘争(じゅんぽうとうそう)がある。初めてその意味を知った時は、
驚いた。広辞苑には「法律や規則を文字通りに励行することによって合法的に生産その他
の業務を渋滞させること」とある。え?法律や規則を励行して業務を停滞させる、とは不
思議だ。1973年3月 国鉄高崎線上尾駅で順法闘争に怒った乗客が暴徒化し高崎線が運休す
るという「上尾駅事件」が起きたそうだ。具体的な方法は不明なので、自分の山手線や常
磐線での通勤ラッシュの経験から想像する。乗客の安全を守るという大義名分の許、腕力
で車内に押し込めない、駆け込み乗車がいたら扉を閉めずに待つ、扉の開閉に手を出さな
い、以上を忠実に守れば列車の運行は事実上、不可能だと思う。規則を忠実に守ることで
業務が停滞するとは逆説的だ。しかし、どのような規則でも、その可能性はあると思う。
余りに規則規則と五月蠅い相手には有効な手段かも知れない。但し実行には覚悟がいる。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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