雑考400 第44号 官庁作文技術 1999.5.12
────────────────────────────────────────
野口悠紀雄「続・超製理法時間編」145頁に表題のコラムがあった。面白いので紹介する
『文書に書き、しかも内容を曖昧にするには、かなりの高等技術を要する。官庁作文技術
の真髄は、実にこの点に存するのである。−略−この技術のエッセンスをまとめると、次
のようになる。1)まだ報告を受けていない。2)事実とすれば大変だ。3)早速調べて、4)善
処する −略−』これをかみくだせば、1)’知ってはいるが公式ルートでの報告は未だな
のでので、知らないことになっている。2)’事実ならば大変であるが、未知なので、大変
かどうか判断できない。3)’時間を明確に区切らないで、従って、無限の時間をかけて、
4)’できるだけの事をする。つまり、できることが何も無い時は、何もしない。となるそ
うだ。確かに完璧な文書だと思う。実際、重大事件発生時の官房長官あたりの記者会見を
聞くと、全くこの通りの公式見解だ。なるほど、面倒な正式文書に、応用が効きそうだ。
────────────────────────────────────────
橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755  mail:monburu@geocities.co.jp
__________________________________
( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る 前のページに戻る