雑考400 第34号 3人の囚人 1999.4.26 ──────────────────────────────────────── 3人の囚人A・B・Cが居た。所長が白3枚、黒2枚の円板を示し、次のように言った。 「この5枚の円板の内、3枚を選んでお前達の背中に貼り付ける。自分の背中の円盤の色 が分かったら釈放する。但し自分の背中を見てはならない。また話をしてもならない。」 所長は3人の背中全てに白の円板を貼った。暫くしてAが自分の背中の色とその理由を説 明し釈放された。Aはどのように考えたのだろうか?Aの思考「俺(A)は白を2つ(BとC) 見ている。もし俺の背中が黒だとすれば、Bはこう考えるだろう。『俺(B)は、黒(A)と白 (C)を見ている。もし俺(B)の背中が黒ならば、Cは黒を2つ見ている事になるから、即座 に自分(C)は白と分かる筈だ。ところがCは様子を伺っている。と言うことは俺(B)は黒で は無い。』もし俺(A)の背中が白ならば、Bは白を二つ見ているわけだから、今の俺(A)と 同じ様に考えているだろう。よって俺(A)は白だ!」頭の体操と次号以降の伏線である。 ──────────────────────────────────────── |
橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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