雑考400 第33号 木々の緑 1999.4.25
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信州は北信濃の黒姫高原にも漸く春が来た。私は一年を通じて、この時期が一番好きだ。
雪に閉ざされた長く厳しい冬の後の、生命の息吹を感じる。私の居所は、黒姫スキー場ま
で歩いて1分という山中にある。隣近所数軒の他は、建物も無い。あとは草と木ばかりで
ある。信じられないだろうが、ここから歩いて1分の所に今、水芭蕉が満開である。この
時期、山の木々が緑色に色づきはじめる。その緑色が全部、違う。所々に、ぼんやりと白
く見えるのは桜だろうか。32歳になった頃から、新緑の緑色が、1本1本まったく違う
ことに気づいた。岳父に話すと、それだけ余裕ができたということだ、と言われた。今で
も、生活にそれほど余裕は無いが、豊かな自然の中で、それなりに文化的な生活を送れる
ことに感謝している。黒姫高原のある信濃町は見渡す限り緑の町でもある。上信越自動車
道信濃町ICから見る北信三山(ほくしんさんざん 飯綱山・黒姫山・妙高山)は圧巻だ。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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