雑考400 第23号 宇宙のふしぎ 1999.4.14
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『『『

だれにもいわずにおきましょう

朝のお庭のすみっこで、
花がほろりとないたこと。

もしもうわさがひろがって、
はちのお耳へはいったら、

わるいことでもしたように、
みつをかえしにゆくでしょう。

』』』

金子みすゞさんの詩である。これは詩集ではなく「ゆらぎの不思議宇宙創造の物語」佐治
晴夫 著 PHP研究所 文庫からの引用だ。前書きから抜粋する。『この本は「ゆらぎ」を通
して、宇宙から原子、そして人間までを概観するために大学で行ってきた1年間の宇宙論
講義をまとめたものです。四季おりおりの風の中で気ままにひもといていただいて、”宇
宙のひとかけら”、”星のひとかけら”としてのご自分を感じていただき、明日を生きる
ためのささやかなお手伝いが出来れば幸いです。』宇宙は不思議だ。なぜ宇宙には、この
地球があり、そして私がいるのだろうか?誰でも考えたことがあると思う。著者は基礎数
学、理論物理学を修め、「3倍速VTR」や「1/fゆらぎ扇風機」を作った方だ。科学
者であるが、詩的な文章を読むと、まるで詩人のように感じる。冒頭のような瑞々しい詩
も多数、引用されている。「夜はなぜ暗いか?」これを考えると宇宙が有限であることが
分る、など興味の尽きない話が続く。「日常生活の輝きが、つまりは人生・生命の輝で、
生きる過程そのものが、生きる意味である」という私の信念を再確認した本である。

※今回は400字をオーバーしましたが、原文そのままということで了承願います。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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