雑考400 第17号 一年が短い 1999.4.9
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毎年年末に、今年もあっという間だったな、と感じる。加齢につれその感覚は一層強くな
るようだ。何故だろう?知人から面白い説明を聞いた。実際に一年が短くなる、と言う。
え?そんな馬鹿な。答えは「自分の人生における1年の相対的な長さが、実際に短くなる」
だ。1歳の赤ん坊にとって、1年は人生のすべてだ。4歳だと人生の25%を占める。20歳なら
5%。40歳で2.5%。寿命が75歳なら最後の1年は1.3%だ。1年が人生の100分の1に近い時間と
なる。人生における時間感覚は、主観的時間で成立していると思う。デートで相手が遅刻
し2時間待った。デートは1時間で終わった。後で思い返すと、待った2時間は殆ど思い出
せない。一方デートの1時間は詳しく思い出せる。人生の記憶で、待っていた2時間は限り
なく圧縮され、楽しい1時間は伸張される。主観的時間の逆転だ。4歳の子供にとって人生
の25%を占める1年は長く感じるだろう。40歳なら2.5%。10倍の早さで1年が過ぎて行く。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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