雑考400 第15号 地球に優しい 1999.4.7 ──────────────────────────────────────── 地球環境が騒がれている。オゾン層破壊、酸性雨、フロン・二酸化炭素による温室効果、 環境ホルモンなどだ。キャッチフレーズとして「地球に優しい」、「地球が危ない」など の意味不明の言葉も氾濫している。少し考えれば、危ないのは地球ではなく、人間自身で あることはすぐ分かる。地球環境がいかに悪化しようとも、地球はただ存在するだけだ。 問題は、人間が自分で自分の首を絞め、更にヒト以外の生命を脅かしているという事実で ある。環境問題の根本的原因は、産業革命以降、途上国の資源、つまり化石燃料を奪取 し燃やし尽くして、エネルギー消費贅沢三昧を続けてきた先進諸国の消費文明の結果だ。 先進諸国に焼き畑農業を批判する権利は無い。すべて人間の経済活動の結果である。 「地球に優しい」は自己欺瞞である。ヒトの活動は悉く地球の自然を破壊する事に直結し ている。すべて本能が壊れたヒトの際限のない欲望が原因である。その自覚が必要だ。 ──────────────────────────────────────── |
橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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