雑考400 第8号 利子率rの謎 1999.3.30
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経済学の本には利子率rが出てくる。この利子率rとは実に摩訶不思議な概念だと思う。
利子率r=年利5%なら、100万円を預けると1年後には105万円になる。つまり100万円が5
万円を産むのだ。光合成や捕食で成長する生命なら理解できる。だが金が金を産むのは
理解できない。経済学の教科書によれば、資本の無い起業家は借金で事業を興しその儲
けで借金の手数料=利子を払う、となるらしい。この仕組で資本主義社会が現実に成立して
いる以上は正しいのだろう。別の観点から考えてみる。事業とは、つまるところ地球の資源
を食い潰してゴミ(廃棄物)を作り出すことだ。モノを作らないサービス産業はいかに巨大化
しても幻想である。となれば地球の資源は有限であるから、現状の経済システムは所詮、
自転車操業という事になる。但し、一直線ではなく、種々の要因で活動の膨張・収縮
(景気変動)を繰返し、技術革新と資源食い潰しの鼬ごっこの末、資源枯渇へ至るのだ。
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橋本 好次(よしつぐ) mail:NBA00155@nifty.ne.jp  http://member.nifty.ne.jp/monburu/
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( 「雑考400」は、40字×10行の、1分で読める系統立っていない考察や考証です )
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