寧日雑考 第104号 リアル「1984」 2024.07.25 「1984」はイギリスのジャーナリスト、作家であるジョージ・オーウェルが ビッグ・ブラザーと呼ばれる共産党一党支配の政府が、あらゆる手段で ビッグ・ブラザーを批判すると、思想犯として「思想警察」に拘束される。 「1984」はビッグ・ブラザーが監視によって自らの体制を維持する物語である。 さて、中華人民共和国(以下China)は、2014年に「反スパイ法(反間諜法)」を これでChinaへの渡航者は、仕事・観光に関わりなく、細心の注意が必須となった。 この改訂で「スパイ活動」の定義が大幅に拡大され、単に国家機密の収集だけ China国家安全当局の担当者が、個人の携帯電話やパソコンを検査できるなど、 なにより恐ろしいのは、反スパイ法の適用基準があいまいで、事実上、 China渡航者への注意事項を見ると、外国人に対する監視が厳しさを 特に写真撮影には注意が必要で、軍事施設・政府機関などはもちろん、 また「ウイグル」「チベット」「台湾」「香港」などのキーワードは、 Chinaは正に、現代のリアル「1984」である。 ニュース報道を見ると、Chinaは、武漢発新型コロナへの対策失敗や また外国資本のChinaからの撤退が続出している。2024/07/24の 超監視国家の恐ろしさは、裏を返せば、今のChinaが体制の維持に ひとたび台湾有事が勃発すれば、海運物流に影響が出て、モノの価格 今のChinaの動向から目を離せない。 在上海日本国総領事館 安全の手引き 外務省 スパイ行為やその他違法活動とみなされる可能性がある注意すべき行為の例 外務省 2023年改訂「反スパイ法」におけるスパイ行為の定義 外務省 中華人民共和国(中国) 安全対策基礎データ ─────────────────────────────────────── |
横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ) mail:monburu@nifty.com http://zak400.zatunen.com/ ____________________________ ( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |