寧日雑考 第85号 衰退国ニッポン 2023.01.29 このところ、失われた30年という言葉をよく聞く。 バブル崩壊後の1990年代始めから30年経った現在でも、 主要国の状況はどうなのかと思い、下記のホームページで 比較のため、国ごとに、その国の通貨での 結果は下記の通りである。これを見て青ざめた。 【2022年GDP÷1990年GDP】 中国、韓国が実質GDP・名目GDPともに 恐ろしいのは、日本だけ、名目GDPが、 しかも、名目GDPは日本のみ僅か1.2倍で、 これは何を意味するのか? 名目GDPから物価上昇の影響を除いたものが 名目GDPは、実際に貰っている賃金であり、物価である。 日本以外の国では賃金が2.5倍以上になっているのに、 これが青ざめた理由だ。 賃金は上がっていないが、物価も上がっていないので、 一人当たりGDPも、人口の大きな変動が無ければ 2021年のドイツの人口は8210万人、 しかし、もう少しでGDPがドイツに抜かれ、日本は 経済成長がなくても幸せな生活はできる、とか、 このような状態が更に10年20年続いたら日本はどうなるか。 衰退国ニッポンである。 なぜ、こんな事になってしまったのだろうか。 (1)日本が発展する舵取りができる政治家 この3つがあれば、少なくとも他の先進国並の この責任は、還暦を迎えた私と、私の少し上の世代にある。 『国債残高1000兆円超で、このまま財政赤字が続けば 国債は借金ではないし、税金は財源ではない。 大事なのは、実体経済を健全に回すため次の3つ、 (ア)雇用(失業率の低減) である。 実体経済が健全なら、金融経済がまともになる道も開ける。 増税は、上記(ア)(イ)(ウ)を毀損する最悪の政策である。 最近言われている防衛費や少子化対策のための増税など、 失われた30年という、同じ過ちを繰り返すだけだ。 明快な解決策は、実は眼前にある。有権者一人一人が これが失われた30年を繰り返さない唯一の道である。
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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ) mail:monburu@nifty.com http://zak400.zatunen.com/ ____________________________ ( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |