寧日雑考 第67号 信頼できる情報 2021.06.10
────────────────────────────────────────

政治・経済・国際情勢に関する情報について、概ね以下のことが言える。

(1)マスコミ報道は明確に偏向している。
 朝日新聞やサンデーモーニングなどワイドショーを見れば解るとおり、
 自社の主義主張に反する事実や、スポンサーの意向にそぐわない事実は
 報道しない自由を最大限に発揮している。

(2)インターネットの無料情報は、煎じ詰めれば宣伝か、真偽不明の情報、
 時に与太話である。

(3)ツイッターなども玉石混淆で、自分が何らかの基準を持たない限り、
 真偽を判断できない。

(4)ユーチューブ、無料のネットテレビ、更には有料の情報提供サイトも、
 上記(3)に近い。特に有料の情報提供サイトの場合、
「大手マスコミの報道は○○○だが、その裏には報道されない×××があり…」
 のような情報が主である。
 結局、自分がこうあって欲しい情報=正しい情報、と信じて同じ方向の
 情報ばかりを見聞するようになる。
 始末が悪いのは、「自分は正しい情報を元にした正しい答えを持って
 いるが一般には広まっていない。だから真実を伝えなければならない」と
 使命感に燃えることだ。陰謀論と紙一重。ある種の宗教に似ている。

こうして見ると、じゃあ私はいったい何を信じれば良いのだ、となる。
昔から同じ問いが繰り返されてきたのだろう。

突き詰めれば、コギト・エルゴ・スム(我思う。ゆえに我あり)の
デカルトとなって、思索の森を彷徨うのが落ちだ。生活人は忙しい。
どこかで折り合いをつけるしかない。どうやって? これが悩ましい。

結局は自分の判断を信じるしかなく、そのためには日々精進研鑽し、
矛盾のない考え方の筋道を通って結論に至ること、これに尽きるだろう。

───────────────────────────────────────

横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
____________________________
( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした考察です)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

トップページに戻る