寧日雑考 第60号 複式簿記は人類最高の大発明 2020.09.07
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以下は、ドイツの文豪ゲーテ(1747〜1832)の著作
「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」
の一節だ。


「「「

 …真の商人の精神ほど広い精神、広くなくてはならない精神を、
 ぼくはほかに知らないね。
 商売をやってゆくのに、広い視野をあたえてくれるのは、
 複式簿記による整理だ。
 整理されていればいつでも全体が見渡される。
 細かしいことでまごまごする必要がなくなる。
 複式簿記が商人にあたえてくれる利益は計り知れないほどだ。
 人間の精神が産んだ最高の発明の一つだね。
 立派な経営者は誰でも、経営に複式簿記を取り入れるべきなんだ。

」」」

(山崎章甫訳、岩波文庫 2017.4 上巻 P.54より)

"複式簿記は人間の精神が生んだ最高の発明"
という言葉を、文豪ゲーテは残している。

 

さて、高橋洋一 氏によれば、次の3つが、
違う世界を見るために必須の記述言語である、という。

 ア)語学(複数言語)
 イ)数学(統計)
 ウ)会計(簿記)

言い換えれば、この3つの"言語"が、世界を
理解するために必須の武器で、これを持たなければ、
現代社会では充分に戦えない、ということだろう。

ア)は、言わずもがな。
イ)は、近年AIやビッグデータで頓に注目されている。

ウ)は、上の二つに比べると認知度は相当に低いと感じる。
安直なビジネス書にありがちな、B/S・P/Lを読める、
などという話ではない。

・取引の仕訳を書けるか?

という事だ。

悲しいかな、仕訳が書けないから、


・"国の借金1000兆円でハイパーインフレ・財政破綻"の嘘を信じる。
・日本国政府と日本銀行の連結B/Sを理解できない。
・カネと金(GOLD)と仮想通貨の違いを説明できない。
・カネは単なる記録である事が理解できない。
・MMT(現代貨幣理論)を理解できない。

という事態になっている。

経済学者、経済評論家、テレビのコメンテーター、
日経論説委員、日経新聞「大機小機」の記者は、
文豪ゲーテが言う
 "人間の精神が生んだ最高の発明である複式簿記"
の完成形である「日商簿記3級」を訓練すべきであろう。

己の名誉のために。
 

 

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした雑文です)
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