寧日雑考 第54号 貨幣・経済・財政 バカの壁 2020.05.22
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NHKの番組「養老先生 ときどき まる」を見て、
久しぶりに養老先生の名著「バカの壁」を再認識した。

ある転職サイト(注)の紹介によれば、

 累計発行部数400万部を超える空前の大ヒットを飛ばし、
 2003年の新語・流行語大賞も受賞したベストセラー『バカの壁』。
 「バカの壁」とは「人間の持つ思考の限界」だとし、
 「バカの壁」が立ちはだかるために、人と人との話が
 通じないことがあると著者の養老孟司氏は指摘しています。
 「話せばわかる」なんて真っ赤な嘘。
 この世にはびこる知への誤解と欺瞞に、養老氏が物申す1冊です。

とある。

NHKの番組で養老先生が、さらりと語った。

 バカの壁とは、相手に受け入れる余地が無ければ、
 何を言っても理解してもらえない、ということ。
 それがバカの壁。
 一所懸命話せば説得できて理解してもらえる可能性も
 あるかもしれないが、現代人はそれほど暇じゃ無い。

これを聴き、改めて深く納得した。私は内容を忘却していた。

これまで私は、藤井聡、中野剛志、三橋貴明 諸氏の
書籍や講演で学び、理解した以下の事実、

・預金は永遠に不滅です
・仕訳で理解する 新幹線/国債 預金/売上 10兆円
・誰かの債務=誰かの債権 ∴政府の財政赤字=民間の黒字
・円建て国債でデフォルトなど起こりようがない
・戦争が無い限り日本でハイパーインフレは起きない
・MMT(現代貨幣理論)は単なる事実を主張しているだけ
・金(カネ)は単なる記録。大事なのは財を生み出す力

を周りに熱心に伝えているが、残念ながら殆ど理解を得られていない。

第53号 破滅より財政赤字 で、
 そしてここで大事なのは、赤字国債で現金給付し財政赤字が増えても、
 今の日本国なら全く問題が無いと、国民が気づく可能性があることだ。
と書いた。

しかし残念ながら、その可能性は薄いだろう。理由は、財務官僚、
御用経済学者、大手マスコミ論説員、殆どの国会議員、如何様池上彰、
そして真面目な日本国民に染みついた「バカの壁」があるからだ。

日本国の衰退を見続けるのは本当に残念である。
せめて、直系卑属2親等の身内には、まともな思考力を持ち、
一定水準以上の生活を送って欲しいと、心から望む。

ここでふと思った。

財務官僚、御用経済学者、大手マスコミ論説員、如何様池上彰は、
偏差値・知能指数・思考能力が高く、ただの馬鹿ではない筈だ。
もしかすると彼らは、真面目だが思考しない日本国民に対して、
・このままだと日本は財政赤字で破綻する
・未来の子供たちに借金のツケを残すな
と脅して不安を煽り、消費税その他を増税してデフレを続ける
ことが目的かもしれない。

何故なら、デフレを続けることで、自分たちだけは、
相対的に高水準の生活が保証されるからだ。
これが彼らの真意なら、なんとも残念な自国民搾取の構図で、
共産党一党独裁の中華人民共和国と同じである。
国民主権のない中国との違いは、日本国民自らが選んだ道
ということだ。

結局、自ら思考しない者・学ばない者は、茨の道を歩み衰退する。
福沢諭吉が『学問のすゝめ』に書いている通りだろう。

 

(注)
リクリートのハイクラス転職サービスCAREER CARVER(キャリアカーバー)
https://careercarver.jp/doc/contents/pages/cs/articles/0013_baka.html

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横浜市 橋本 好次(はしもと よしつぐ)
mail:monburu@nifty.com   http://zak400.zatunen.com/
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( 「寧日雑考」は、自由・不定・記録 を方針とした雑文です)
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